聖書の言葉 幼稚園保護者向け

2023年3月までの文章は菊池牧師、2023年4月からは小林美恵子牧師による文章です。

2022年 10月

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしに

つながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに

実を結ぶ。」                  (ヨハネによる福音書15章5節)

 幼稚園の園舎が新しくなりました。綺麗な園舎で入るだけで気持ちが良くなります。鉄筋ですから安全性も優れていますし、防音、断熱も最高でしょう。これからの園生活が楽しみです。教会は7年前に木造で建設しました。その際に気を付けたのは防音でした。教会、幼稚園とも車の往来が激しい道がすぐ横にあります。礼拝堂で礼拝をしている時に、騒音が入らないようにと木造でも、防音が優れた構造にしてもらいました。窓を開けるとうるさいですが、閉めると殆ど外の音は聞こえません。勿論、断熱材もしっかり入っています。

 聖書が伝える「罪」とは神様と人との間の防音壁のようなものだと教えた牧師がいました。良く分かります。防音壁、断熱材は、外と内とを隔てて私たちの住環境を整えてくれます。でも、神様と人との間に防音壁があると、どうも人の人生は良くないようです。神様とつながりが切れてしまっているからです。

 「神様の愛」とか、「神様の恵み」という言葉があります。分かるようで分からないような言葉ですが、一つの定義があります。それは、愛を受けるに値しない者が受けている、恵みを受けるに値しない者が受けている、ということです。

 私たちは神様の愛を受けるに値せず、恵みを受けるに値しないけれど、神様は、神の一人子であるイエス様をこの世に誕生させてくださり、私たちを神の愛、神の恵みを受けるに値する者としてくださいました。人の力では神様のところに行けないので、神様が私たちのところに来てくださったのです。私たちとつながってくださろうとしたのです。

 神様とつながっていないと、自分が神様のようになります。自分が神様のようになると、自分の思い通りに動かない人には腹が立ちます。例えばプーチン氏や、北朝鮮の偉い人などを見ていると、神様のようになっている様子が良く理解出来るでしょう。思い通りに動かない人には強い罰が与えられたりするのです。そのような権利が自分にはあると思っているからです。

 勿論、私たちは彼らのようには生きていません。でも、だから大丈夫、でもありません。自分の思い通りに動かない子どもや、家族に腹を立ててはいないでしょうか。自分の思い通りにいかない社会や周囲に怒りが向けられていないでしょうか。自分以外のものを変えようとしても、そのような努力は徒労に終わる可能性が高いのです。怒りや暴力といったマイナスの力によっては更に強いマナナスの抵抗を受けることになるかもしれません。

 大切なのは神様につながることです。イエス・キリストの愛と恵みというプラスの力につながることです。神様の愛につながっている人は、自分が幸せに生きられる人です。そしてその幸せを周囲に与えられる人になります。あの人と一緒にいるとなんだかホッとすると思う人があなたの周りにおられますか?その人はきっと神様につながっている人です。あなたもそのように生きていけます。秘訣は神様とつながることです。イエス様は「つながっているその人は豊かに実を結ぶ」と教えられました。私たちの人生が豊かな実りをもたらすために、神様のプラスの力を沢山いただいて、感謝と笑顔で10月も一緒に過ごしていきましょう。