聖書の言葉 幼稚園保護者向け

2023年3月までの文章は菊池牧師、2023年4月からは小林美恵子牧師による文章です。

2024年 1月

 何年か前の晩秋、山梨方面をドライブしていた時のことです。黄金色に輝くカラマツの群生に出会ったことがありました。その輝きはあまりにも眩しく、圧倒されるほどの「輝き」で、迫って来たのです。心奪われる光景でありました。その後それ以上の「輝く黄金色」にであったことはありません。

 聖書には神の栄光に輝く描写が出て参ります。その輝きは、私が目にしたカラマツの輝きを遙かに超えた、想像することができないほどの、輝きであったことだろうと思うのです。

 寒い、寒い、冬の夜、震えながら羊飼いたちは、夜通し羊の番をしていたのです。突然その声は聞こえてきました。「主の栄光が周りを照らした」のです。目に痛いほどの眩しさが迫ってきたのです。

栄光に輝く天使たちの言葉と歌声は極寒の夜空に響き渡りました。その時、だれが理解することができたでありましょうか。それは人類に対する神の驚くべき、絶大な愛が実現したことの知らせであったのだということを!!

 キリスト・イエスの誕生は、人間の理性を遙かに超えている出来事でありました。理解できない事なのです。何千も前の預言の成就が実現したと言うことなど、だれ一人として想像できなかったでありましょう。しかし、想像できないことなど、日常茶飯事にひっきりなしに、起きているように思います。何か事件が起きるたびに、そのことは、大体において、私たちの理解を、想像を遙かに、いつでも超えているのです。新たな科学の発見も、医学の進歩も、学問の世界も、芸術も、私たちの理解や、思いを、遙かに超えていることどもが起こっています。そして将来も起こりうるのです。神の愛がこの世に現れたなどと言うクリスマスの出来事は、人間の思い、想像、理性、あらゆるものを遙かに超えている出来事であったのです。それが起こったのです。

12/3から12/24迄、教会はアドベント待降節・主の来たりたもう時を待ち望む時)に入りました。やがて、愛を語り、愛を教え、己を全くむなしくして他者のために生きたキリスト・イエスのご降誕を迎えることになるのです。

民全体に与えられる大きな喜びの日」「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」。

 

この聖書からのメッセージを、主の栄光がまばゆいほどに黄金色に輝き、照らし出している天からのその言葉に耳を傾け、聞き分け、しっかりと受け止めたいと思います。

この時期教会は、闘いの世を憂いつつ、「キリストの平和、地には平和、御心の天になるごとく地にもなさせたまえ」と祈りつつ、「主の平安がすべての方々の上に注がれますように」と願っているのです。 

 

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