聖書の言葉 幼稚園保護者向け

2023年3月までの文章は菊池牧師、2023年4月からは小林美恵子牧師による文章です。

2015年 4月

「主イエス・キリストの恵みと平和が、あなたがたにありますように。
 (ガラテヤの信徒への手紙1章3節)

 先日、我が家の長女が誕生日となり、お祝いに近隣のお寿司屋さんに家族皆で一緒に行きました。というのも、丁度春のキャンペーン中、全品半額セール期間で、その期間にしか行けないという我が家の財政事情もあるのですが、それでも良い機会で楽しく過すことが出来ました。
実は我が家では今、家族全員で外食する機会が殆どありません。なぜかというと、私の母親が認知症となり、岩手県の田舎に住んでいたのですが、火を使うのが危険となり、買い物をするのが困難となって、我が家に来てもらって一緒に暮らすことになったからです。
母親の病気は、まだそれほど重いものではありませんし、また、こういった病の最大の敵は、人や家族から疎外され、無視されることであろうと思います。なので、かなり母親を中心にした家庭作りをしていますから、母親を残して家族で外食には行きませんし、昼時も私は出来るだけ帰宅して一緒に食事をすることを心がけています。当然、妻には色々と迷惑をかけていて、愚痴の一つも言いたいだろうに、じっと耐えている姿に感謝するしかありません。
でも、そのような妻の姿や、いつも一緒に過すという考え方を、子ども達は自然に受け入れて、お婆ちゃんが一緒にいることは当たり前であり、普通のことと考えているようです。
そういうわけで、お寿司屋さんに行けたのは、お婆ちゃんが歩ける距離であったこと、歩けるということは、私も少し飲めるということ(笑)。娘の誕生日だったこと、半額セールだったこと。全ての条件が整いまして、楽しい一時であったわけです。本当に楽しかったです。
そんな、些細な我が家の一コマを記しましたが、このような些細と思える幸せがとても大切であると私は思っています。
今月の聖書の御言葉は、「主イエス・キリストの恵みと平和が、あなたがたにあるように」です。神の恵みと平和とは、どこか知らないところにあるわけではありません。「神の国とは「ここにある」、「あそこにある」わけではない、あなた方の間にあるのだ」とイエス様は言われました。私達の間に神様がおられるのです。そこに神の恵みと平和を見いだすことが大切です。御家庭においては、例えば夫婦の間に、親子の間にです。幼稚園も私と園長の間に、園長と先生方の間に、先生方同士の間に、先生方と子ども達の間に、幼稚園とそれぞれの御家庭の間に、というふうに、「間」に恵みと平和があるかどうか、それがとても大切なのです。皆さんの間に、平和と恵みがありますか?勿論、あると思います。

2015年のドレーパー記念幼稚園が本格的に始まりました。幼稚園に関わりを持って下さる全ての皆さんの間に、「神の恵みと平和」がありますようにと心から願っています。そのような幼稚園を私たちは作り上げていきしょう。私も頑張ります。宜しくお願いします。