聖書の言葉 幼稚園保護者向け

2023年3月までの文章は菊池牧師、2023年4月からは小林美恵子牧師による文章です。

2021年 7月

「勇気をだしなさい。わたしは既に世に勝っている。」   

ヨハネによる福音書16章33節)

「勇気をだす」には大分勇気が必要です。例えば、ダイエットにチャレンジとか、通信教育で資格を取るとか、「よし、やろう!」と思う一瞬もあるけれど、次の日には「無理かな」と思ったりするものです。なぜ、そうなるかというと、潜在意識と顕在意識という言葉で説明したります。潜在意識は、自覚無しの意識で、顕在意識は自覚ありの意識です。人間の意識全部を100%とすると、諸説ありますが、顕在意識が10%で潜在意識が90%となります。海に浮かぶ氷山は全体の10%が海の上で、90%が海の下にあるそうです。丁度同じような割合です。「よし、やろう!」と思うのは自分の目に見える10%の意識です。続かないのは、目に見えない9割の自覚無しの意識が「無理だよ」と告げているからだと言われます。10対90ですから、どう考えても無理になりますね。

 だからどうするかというと、顕在意識も潜在意識のどちらもがGO!となると、長続きするようです。例えば、私は最近6時に家を出て、海老名の北部公園に行き6時30分からラジオ体操、7時に帰宅が習慣化しています。今朝も小雨でしたが傘を持って生きました。いつも5月~7月頃は頑張って、8月の猛暑になるとダウンして止めてしまいます。5月中頃になると、気持ちが今年もやろう!と思い、8月になると、暑くて止めようと思うのです。なぜやろうと思うだけでなく、実行できるかと言うと、去年もやったし、という勇気が出てくるのです、経験からして「出来る」と思うのです。なぜ止めようと思うかというと、去年も止めたし(笑)暑いから無理しないで止めようと思うのです。文章にしているということは、既に顕在意識なのですが、今年も体操に行こうと思う最初の日は、多分潜在意識が強く働いています。「いけるぞ~」って。

 さて、皆さん、潜在意識がどこで成長するかというと、大体6歳頃までの経験からと言われます。6歳頃までの成長過程で聞いたことや、体験し、学んだ事柄が潜在意識(自覚しない意識)となり、物事を見たり、判断したりするようになると言われています。

 私は、たこ焼きが大好きです。子どもの頃、母親と一緒にスーパーに行って、出来立てのたこ焼きを食べるのが至福の時でした。「たこ焼き=至福」となるので、潜在意識が強く働いて、たこ焼き大好きとなるわけです。マクドナルドはこの方式で売り上げを伸ばし続けていると言われます。

 潜在意識が前向きで、肯定的で、ポジティブであればあるほど、つまり、自分って良いなって思っている人ほど、勇気を出しやすいと私は思います。「自分って良いな」って思えるようになって欲しいと思いながら、ドレーパー記念幼稚園の先生方は今日も、明日も、頑張っています。応援宜しくお願いします。