菊池牧師による聖書の言葉

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2019年 9月

「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」                          ルカによる福音書5章4節

 イエス様が、湖の湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群衆がその周りに押し寄せました。群衆を前にしてイエス様は漁師の舟があったので、シモンの舟に乗り、岸から少し漕ぎ出すように頼み、そこで舟に腰を下ろして人々に「神の国の良き訪れ」を教え始められました。

話し終えられた時、シモンに「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われました。シモンは驚いて「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何も獲れませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう。」と答えて、網を降ろして漁をしてみたところ、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになったというのです。

 

 その出来事に、更に驚いたシモンはイエス様の足元にひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深いものなのです」と言ったというのです。その後、シモンは主イエスの弟子となり、聖書を読む者にはなじみ深い弟子の一人である、ペトロと呼ばれ、主の働きのために活躍する人となります。

 

 この夏休みに、私と連れ合いとでスイスとフランスに行って来ました。電車で500年前に、宗教改革が行われたスイスの町々を巡りながら、フランスに入り、最後はパリで過ごして帰国して来ました。費用も大分掛かり大変でしたし、全部、私がプランを立てて、飛行機のチケットや電車、宿等の予約は済ませてありましたが、実際の所、それ以外の準備は全くしていなかったに等しい程でした。出かける数日前に旅行バックを購入して、出かける前日に「地球の歩き方」のスイスとフランスを購入しました。連れ合いが飛行機の中でそれを読み始め、旅行期間中ずっと、その本とにらめっこしながら、旅を続けました。私は、英語はともかく、旅のフランス語会話という本を購入したところ、案外良く出来た本だと思われて、これ一冊で用が足りるだろうと思っていたのですが、なんと、家に置き忘れて、頼りのスマホは殆ど圏外で使用出来ず、頼る人もおらず、完全に実力だけで旅を続けることになりました。当初、少し緊張しましたが、結局は、ものすごく楽しい旅行になりました。

 

 連れ合いは、認知症になった私の母の面倒を何年も見ていてくれていますし、義母も90歳で一人暮らしをしていまして、週に一度は東京まで通っています。長年のストレスと疲れが溜まっているのは確実で、少しでも癒して貰えればと願っての旅行の計画でしたし、きっと旅を満喫してくれたと思います。一つ一つの出来事がものすごく楽しい思い出です。

 

 さて、何を伝えたいのかというと、今月の聖書の御言葉の意味は一つです。主イエスの御言葉を聞いて「やるのか」、「やらないのか」ということです。シモンは漁師で、イエス様は漁に関しては素人だと思います。ですから、網を降ろしてみなさいと言われても、自分の知識と経験からすれば、絶対に獲れないだろうとシモンは思ったでしょう。でも、主イエスの励ましの御言葉を聞いて力付けられて「お言葉ですから」と網を降ろしたのです。その結果、魚が獲れました。偶然かもしれません。でも大切なのは、「やってみよう」と思う前向きな気持ちです。やってみた者だけが経験する世界があり、やってみた者だけが、実際に体験して、本物を見ることが出来るのです。皆さん、皆さんのお子さんに、ご家族に、やってみる勇気と、前向きな精神をしっかりと伝えていきたいものです。9月も元気に過ごしていきましょう