聖書の言葉 幼稚園保護者向け

2023年3月までの文章は菊池牧師、2023年4月からは小林美恵子牧師による文章です。

2014年 6月

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける」
 (使徒言行録1章8節)

 キリスト教には三つの大きなお祭りがあります。一つは皆さん良くご存じのクリスマス、二つ目は最近、社会的にも知られて来たと感じるイースター、実は、イースターキリスト教の最も大切で、最初から守られて来たお祭りで、イエス・キリストの復活を喜ぶお祭りです。そして、三つ目にイースターから50日後に、ペンテコステというお祭りがあります。ペンテコステは、まだ日本では殆ど知られていないかもしれません。どんなお祭りかというと、復活されたイエス様が弟子達の間に現れて下さり、40日間一緒に過ごされて、天に昇られて行きました。でも、それは天に昇られて「さようなら」ということではなく、それから10日後に、神の「聖霊(せいれい)」が弟子達の一人ひとりに降り、弟子たちは神様の大きな力を得て、迫害や抑圧、自分の死すらも超えて、イエス・キリストの福音を世界中に宣べ伝えました。そこから本格的な、キリスト教がスタートしたと言っても良い出来事です。それゆえペンテコステは教会の誕生日とも言われます。
ペンテコステの祭の意味は、「力を得る」ということです。聖霊という目には見えない神様の力を得た弟子達。それまでは折角イエス様が復活されて、一緒にいて下さったのに、天に昇られていかれた。私たちはどうしたら良いのだろう?と心配になって一生懸命祈っていたと思います。先が見えない不安の中に生きていました。でも、イエス様が既に約束しておられた「聖霊」が降った時、弟子達は心の迷いがふっきれました。そして、自分たちの行う役割、生きる目的をしっかりと見据えて、生涯、イエス・キリストの福音を宣べ伝えました。
 みなさん、今、少し「力」を失っているなぁ、「気力」が出ないなぁ、「元気」が無いなぁと思っておられる方いらっしゃるかもしれません。そんな時、聖霊の力は「ア○○ミン」より、「リ○○タン」より、「ユ○○ル」よりも力が出る、絶大な力があります。しかも副作用無し、無料です。神様はどんな状態の、どんな人にも、「聖霊」の力を与えて下さっています。
それをどうすれば感じるのか?自分の翼を広げることです。気力が出ない、元気がない、苦しい、そんな状態はあなたの「心の翼」をすっかり閉じ込めている状態です。聖霊はあなたの翼を大きく、大きく広げて下さる力があるのです。その力は「そのままのあなたが素晴らしい」、「あなたの将来はいつも開かれている」という力です。その力を受ける為に、御自分の翼をしっかりと広げましょう。
鷲や鷹といった、大きな鳥は滅多に翼を羽ばたきません。上昇気流をしっかりと捕えて、その風に乗っているからです。自分の必要以上の力を出すこともなく、ゆうゆうと空を飛び、どんどん舞い上がっていく姿は羨ましいと思う程です。
でも、みなさん、聖霊を受けると、みなさんもご自分の翼をしっかりと広げて、神の力をしっかりと受け取って、どんどん上昇することが出来るのです。そのようなペンテコステの出来事を是非、ご一緒に喜び合いましょう。教会は6月8日(日)ペンテコステ礼拝です。神様の風を受けると人生変わりますよ。
あなたには、既に、神の「聖霊」が沢山降っているのですよ。